フリーランス翻訳者が登録すべき求人サイト「翻訳者ディレクトリ」の使い方と評判

既に仕事をしている「フリーランス翻訳者」や、これから翻訳の仕事を始めたい方に必要となる「求人情報」を掲載しているサイトを今回3つ、その評判を含めてご紹介したいと思います。

さらに、その中で一番利用者が多い「翻訳者ディレクトリ」を例に、どうやったら翻訳の仕事を獲得できるのかについて、翻訳者である筆者自身の経験を踏まえて解説してみたいと思います。

フリーランス翻訳者が登録すべき人気の「求人サイト」厳選3つ

翻訳者ディレクトリ

日本のサイト、多くの求人案件が掲載されており(特に「急募」は要チェック)、また、翻訳会社一覧も用意されており使い勝手が良い。さらに、翻訳者登録をしておくことで、仕事の依頼が来ることも期待できるとして、最も利用者が多い。( https://www.translator.jp/
  

proz

世界最大の海外の翻訳サイト、ただし、無料会員と有料会員で募集要件に差があるケースも見受けられる。翻訳会社に対する翻訳者の評価が5段階で見られる機能があることから、ブラック会社を避けたい人にはおすすめです。

まだ、グループ購入で安くTradosが入手できるのがメリットと言われていましたが、Tradosも定期的にキャンペーンが行われており、割引率もグループ購入と変わらないことが多いので、両者の値段を比較してご購入下さい。( https://www.proz.com/
  

Translators cafe

海外サイト、prozとの比較になりますが、使い勝手と、翻訳者による評価機能の有無などから、利用者はprozの方が多いようです。
( https://www.translatorscafe.com )

フリーランス翻訳者の人気No1求人サイト、翻訳ディレクトリを使ってみよう

以下の3つの使い方がありますので、順番に見ていきましょう。

1)翻訳者として登録する
2)翻訳者募集情報(求人情報)を見る
3)翻訳会社を探す

翻訳者として登録する(1/3)

翻訳者ディレクトリ(翻訳者として登録する)

 
翻訳者に登録して、翻訳会社からの仕事の依頼を「待つ」方法です。
 

登録時の注意事項

各項目を記載して登録しますが、 登録できるメールアドレスが、*.ne.jp *.or.jp *.ad.jp *.jp などの日本ドメイン、または *.com *.net *.bizドメインのアドレスに制限されていますのでご注意ください。

登録すれば翻訳の仕事が来るのか

登録したことで、仕事の打診があった人も確かにおられますが、言語が特殊なケース以外では、その可能性はさほど高くはないと思います。

なぜかというと、翻訳会社の立場で考えれば、

翻訳者を募集すれば、いくらでも人が集まるのですから、わざわざ登録者の中から適任者を探して仕事を依頼する必要がありませんし、優秀な翻訳者なら、既にどこかの翻訳会社が「レギュラー翻訳者」として囲い込んでいるはずだからです。

さらに、求人サイト以外から仕事の依頼が来るケースとしては、Wordpressを使ったブログなどで「翻訳者として常に学んでいる姿勢」を発信し続けることで、翻訳会社から仕事の打診が来るケースも最近では増えています(ブログ参照)。

翻訳者募集情報を見る(2/3)

翻訳者ディレクトリ(翻訳者補修情報を見る)

 
求人情報を見て、自分から応募する方法です。

そのためにはまず、求人情報に記載されている「募集要項」をきちんと読むことが重要となりますので、後述の「フリーランス翻訳者の求人情報の読み方」のところをぜひご覧ください。

翻訳会社一覧を見る (3/3)

翻訳者ディレクトリ(翻訳会社一覧をみてみる)

こちらの翻訳会社一覧は、どちらかというと、翻訳会社が仕事を獲得するためのものですが、使い方によっては、将来の仕事につながる有用な情報にもなりえます。

すなわち、

その翻訳会社がどのような言語の、どのような分野の、どういう仕事を多く受注しているのかを見れば、将来自分が取引したい会社かが判断できるはずです。そして、もし答えが「YES」なら、積極的に「トライアル」を受験して将来に備えましょう。

上記「翻訳者募集情報を見る(2)」と「翻訳会社一覧を見る(3)」は、いずれも翻訳者が求人情報を見て「応募」する形になりますので、以下にまとめて注意事項を記載したいと思います。

フリーランス翻訳者の求人情報の読み方

翻訳会社が翻訳者に求めているもの

「募集要項」に記載がありますので、まずはこれをしっかりと読んで下さい。

・在宅なのかオフィスでの勤務なのか
・資格まで求められているのか(TOEIC900点、英検1級等)
・ネイティブレベルが要求されているのか

・どの分野の翻訳か(文芸・映像・IT・医薬・特許など)
・翻訳経験があるのか、ないのか(経験年数、分野など)
・翻訳者、チェッカー、MTPEのいずれの募集なのか
・求められている処理量(2000ワード/日等)
・TradosなどのCATツールの経験の有無
・ITスキル(マイクロソフトのWord、Excelなど)
・求められている納期
・専業翻訳者か否か

募集要項の内容は後ほど詳しく検討していきますが、これをきちんと読まないために書類審査で落ちて、トライアルを受けられない人が続出しています。 

募集要項の見落とし、ビジネスマナーに反している、自分の都合を押し付けるなど、翻訳の実力以前の問題でおとされているケースが驚くほど多いのです。

あなたはこんなCV(履歴書)の書き方をしていませんか?
(参照:トライアルに応募しても書類審査で落ちる10のパターン↓↓) 

また、何のためにCV(履歴書)を提出するのかを考えれば、自分が「相手が欲している翻訳者」であることをアピールするような情報の提供や書き方におのずとなってくるはずです(参照:CV作成前の意識改革こそ重要↓↓)   

あなたが提供できる翻訳スキルとは

あなたが仕事を探す時にまず何を優先するのでしょうか、勤務形態(フリーランスなのか通勤)なのか、報酬なのか、それとも仕事の内容なのかをまずははっきりさせましょう。

その上で、募集要項と照らし合わせて、自分がそれに応募できるスキルを持っているのかどうか、ぜひ一度紙に書き出して考えてみて下さい。

また、もし応募するのが「海外の翻訳会社」の場合には、応募書類も「英語版」を用意する必要がありますし、面談、納品後のチェック、相談などもSkypeを使って「英語」で行うことになりますので、応募要項を熟読しておきましょう。
 

応募する翻訳の仕事が見つからない場合

まず、 ①②のどちらの原因で仕事が見つからないのかを見極めましょう。

①応募要件を満たしているけれど、希望するものがないのか
②応募要件を満たせずに仕事がないのか

もし①なら、またしばらくして仕事を探してみればいいのですが、もしも②なら、自分に足りないスキルが何なのかを確認し、その足りないスキルを補うか、 自分の希望を下げない限り仕事を得ることはできません。

翻訳者は、選ぶのではなく、あくまでも「選ばれる立場」であることを忘れないようにして下さい。
 

翻訳者の求人情報を詳しくみてみよう

翻訳の業種(出版・映像・実務(医薬・産業・特許翻訳))

翻訳の業種には大きく、以下の3つがあります。

① 出版翻訳
② 映像翻訳
③ 実務翻訳

出版翻訳とは、 海外で出版された書籍や雑誌 などを日本語に翻訳する仕事です。自分の作品として残るという意味でとてもやりがいのある仕事ですが、出版業界自体が不況であり、新人が仕事をとるのは狭き門かもしれません。

映像翻訳とは、海外のドラマや映画、テレビ番組などの映像や動画を翻訳する仕事です。 収入はキャリアや翻訳スキル、どのルートでの仕事かによって異なりますが、ある程度仕事が入ってくるようになるまでは苦労も多いようです。

実務翻訳とは、翻訳市場の9割を占めるとも言われるマニュアル、仕様書、決算書など産業界において必要とされるビジネス文書の翻訳で、グローバル化が進んでいる現代においては、仕事の需要は大きく、比較的初心者でも参入しやすい分野です。

三者の枠を超えて対応することはさすがに難しいですが、③の実務翻訳の中でのシフトは、該当分野の知識の補充は必要になりますが比較的幅広く対応が可能です。
 
たとえば、「特許翻訳」と「産業翻訳」はどちらも技術系の知識を共通としていることから、仕事の需要、翻訳レート、納期などに応じて仕事を選択的に受けることは十分可能で、実際に両方の仕事をこなしている翻訳者は多いです。
 

翻訳にかかわる職種(翻訳者・チェッカー・MTPE)

チェッカーの仕事は、翻訳者から上がってきた原稿を受け取って、訳抜け、誤訳、用語の統一性があるかなどをチェックする校正の仕事です。
 

 
MTPEとは、Machine Translation Post-Editing(機械翻訳ポストエディット)の略で、機械翻訳された文書に対し校正作業を行って、人の手による翻訳品質に近づける仕事です。つまり、チェッカーの仕事が、「人」が翻訳したものを人が校正するのに対して、MTPEは「機械」が翻訳したものを人が校正する仕事です。

これから仕事を獲得して経験値を上げて、応募書類も充実させるためには、翻訳に限らずチェッカーやMTPEなども射程に入れて探されることをお勧めします。

収入アップの観点からは、ずっとチェッカーの仕事にとどまるのは好ましくありませんが、普段翻訳者として仕事をしている方でも、時々チェッカーとして人の翻訳を見ることは良い勉強になりますので、そういう利用の仕方もあっても良いと思います。

仕事というのは何事もやってみないと分からない、難しさも見積もれないという側面がありますので、失敗を恐れずに挑戦してみて下さい。

翻訳の実務経験の有無

専門知識ゼロでできる仕事というのは通常ありませんので、自分のキャリアを棚卸しして、何か使える専門知識がないか再度チェックしてみて下さい。

また、翻訳経験を求められていても、「XX年以上が絶対」なのか、「XX年以上の経験に相当する」のかで話しは変わってきます。自分は募集要件に当てはまらないと思っていても、仕事で培ったあなたのキャリアから、案件を十分に処理できる実力ありと相手が評価してくれる場合もありえるからです。

ですが、本当に専門知識がゼロなら、一定期間を費やして勉強するしか仕事を獲得する方法はありません。

3か月でプロの翻訳者になれますよ、簡単に稼げるようになりますよと耳触りのよい言葉も巷では聞かれますが、もしそれが本当なら、世の中稼げる翻訳者であふれかえっているはずです。残念ながら翻訳の世界に、勉強時間をひとっ飛びに短縮できるようなオイシイ魔法はこの世の中にありませんので、甘い言葉にご注意下さい。

翻訳の専門分野

自分の専門分野は〇〇だから、それ以外は絶対にやらないというスタンスを貫くなら、話は簡単ですが、そのようなスタンスをとってしまうと、複数の分野にまたがるような案件は一切受けられないことになり収入の面では大きなマイナスでしし、それは仕事を依頼する翻訳会社からしても極めて面倒な話しです。

なぜなら、あなたに仕事を依頼しようと思ったら、あなたの専門分野以外が含まれていないかを事前にチェックしなければなりませんが、そのような手間がかかる人に、わざわざ時間を割いて仕事を発注する会社など絶対にありません。

レバレッジ特許翻訳講座(この分野以外の仕事はしませんと翻訳者が言った場合)

ですから、特定の分野にこだわって仕事の範囲を狭めないように、あるいはリスクヘッジの観点からも、新しい仕事に積極的に挑戦していくべきです。

求められる英語力について

例えばTOEIC○○点「相当」「同等」「レベル」と書いてある場合は、当該資格を有していなくとも、別の資料(エビデンス)で実力を証明できれば仕事を受注できる可能性は十分にあります。

というのも、訳文を納品する仕事の場合、書類審査にとどまらず、トライアルと呼ばれる試験を受けて合格することが、仕事依頼の最終要件になっているのがほとんどです。それはつまり、最終的に必要なのは、TOEIC○○点という「点数」ではなく、トライアルに合格する「実力」が大切だということです。

実際、TOEICの点数とトライアルの結果に関しては、かなり緩い相関関係しかないと言われており、TOEICの点数で翻訳スキルを測れないということは翻訳会社も理解しているところです。

それゆえに、必ず書類審査の後にトライアルを受験してもらい、それに合格した「即戦力」の人だけを採用しているのです。
 

 
そのために、まずは書類審査を突破することが大切ですから、応募書類の書き方には一定の工夫が必要になってきます。また、自分が行った訳例を添付したり、普段から翻訳記事をアップしているブログのURLを見せるなりして、経験者相当の実力ありと相手方に納得させることも1つの有効な手段です。

ITスキルの有無

オフィスで働く場合には、メールソフトの操作、エクセル・パワーポイントなどのマイクロソフトのオフィス系ソフトを使いこなす力が最低限求められます。

さらに、Skypeなどのコミュニケーションツールや、サーバーへのファイルアップロード、検索ソフト、エディタ、正規表現に加えて、Trados等の翻訳メモリ、機械翻訳ソフトも扱えることが求められる場合もあります。

WEBサイトの翻訳であれば、翻訳したものを記事入れするワードプレスなどの知識、デザインまで担当するのであればAdobe系ソフトの操作も可能であることが期待されます。

CATツールの使用経験

CATツールとは、 Computer Assisted Translation(コンピュータ翻訳支援) ツールの略で、翻訳者がより高品質な翻訳を効率的に行うために使用するソフトウェアの総称です。

代表的なものに、SDL Trados、MemoQなどがありますが、近ごろは募集要項に「CATツールの経験必須」「Trados必須」などと記載している会社も少なくなく、その場合には、購入してマスターするしか仕事を獲得する方法はありません。

TradosもMemoQも習熟までにはある程度時間がかかりますので、早めに使い始めて仕事を受けるまでにマスターしておきましょう。仕事を受けてからソフトの使い方にまごつくようでは、結局、納期を守れず仕事を切られてしまうことにもなりかねませんので注意が必要です。
 

報酬・単価について

「希望のレートをご記載下さい」と募集要項に書かれている場合がありますが、その場合はそのように書けばいいのでしょうか?

例えば、ある程度件数をこなしており、自分の実力ならこれくらいの単価だと提示できる人なら、今回は〇円、継続的に仕事をいただける場合は〇~〇円と記載するのも1つのやり方です。

これに対して初めて応募する方の場合は「貴社の規定に従います」 と、とりあえず書いておいて、 最初の仕事が来た段階でレートを確認し、安すぎる場合には断るか、あるいは、CVに「実績」として書くために、レートには目をつぶって、その実ジョブを受けるかのいずれかの選択になると思われます。

レバレッジ特許翻訳講座(提示されたレートが安すぎる場合)

また、同じ会社が短期間で何度も募集を繰り返している場合、要求スペックがよほど高いのか、あるいは、仕事の内容と報酬のバランスからその会社が「ブラック」認定されていて、翻訳者が定着できない可能性もありえます。

万一、そのような会社のトライアルに合格してしまった場合、舞い上がって相手の言いなりに仕事をしないように注意が必要です。フリーランスは自分の身は自分で守るしかありません。

翻訳の処理量(1日のワード数)

プロの翻訳者に要求される処理速度

一般的に一日2000~2500ワード(英日案件の英語ワード数で換算)と言われています。実際に仕事を出している翻訳会社の募集要項をチェックして頂ければ分かると思いますが、だいたい上記の数字になっています。

大事なことは、この処理速度は相手の求める条件であるということです。

いくらあなたが「一日500ワードでお願いします。」と言ってもそれを受け入れる翻訳会社などありません。プロの世界では、仕事をもらう側は、出す側の要求水準に合わせることが求められているからです。

レバレッジ特許翻訳講座(翻訳者に要求される処理速度)

また、この処理ワード数は「平均」であることを忘れないでください。

例えば、案件を受け取ってから10日間で処理してくださいと言われたら、事前の調査・納品前チェックにそれぞれ2日・1日を使った場合、翻訳作業に回せる日数は10-3=7日間です。

もし、案件の文字数が20000ワードだとすれば、1日あたりの処理数は20000÷10=2000ワード、ではなく、20000÷(10-3)で計算しますから約3000ワードとなります。

さらに、この10日間の間に子供の病気や自分の体調不良等があって2日間仕事ができなかったとしたら、20000÷(10-3-2)=20000÷5=4000ワードの処理が必要となります。

プロに求められる一日当たりの「平均」処理ワード数が2000ワードということは、「最高」処理速度はその二倍程度が要求されることになります。
 

自分の処理速度を事前に測っておこう

実ジョブで初めて自分の処理速度を理解したのでは遅すぎます。

実ジョブを受ける前に、あらかじめ実ジョブに見立てた文章を訳してみて、自分の平均処理速度だけでなく、最高処理速度も求めておく必要があります。

レバレッジ特許翻訳講座(自分の処理速度を事前に測っておこう)

そのやり方としては、産業翻訳なら企業のバイリンガルサイトからソース言語(英語)とターゲット言語(日本語)をペアとして取得して、まず自力で翻訳を行ってみます。

そして、最後まで翻訳した時点で、全体ワード数を処理日数で割って処理速度を計測しますが、このままでは納品できませんので、納品前の校正作業も必要となってきます。

この作業をいくつかのペアで繰り返して平均速度を求めていきますが、この時の数字が、プロとしての要求水準である2000ワードに遠く及ばないということであれば、たとえ現時点で仕事を獲得できたとしても(通常は無理だと思いますが、できたと仮定して)すぐに契約を切られてしまうでしょう。
 

処理速度が要求水準に満たない場合

解決方法としては、文章を早く読む力、内容を理解する力、訳文を早く生成できる力を上げていくような訓練を続けていく必要があります。

早く読むためには、内容に関する「専門知識」が必要となりますし、安定的に処理量を上げるためには自前の「専門用語集」や「翻訳メモリ」と呼ばれるソフトの使い方に習熟して、処理速度を上げる工夫も必要となってきます。

コミュニケーション能力

人間関係苦手だからと、在宅翻訳を希望する人も多いのですが、たとえ在宅翻訳者になったとしても、翻訳会社を訪問して話をしたり、イベント等で情報収集したり、同業者で集まって情報交換する必要はありますので、ある程度のコミュニケーション能力は必要になってくると思います。

逆に、翻訳スキルを高いコミュニケーション力である程度カバーできる可能性があるのがオフィスでの仕事です。

レバレッジ特許翻訳講座(コミュニケーション能力)

実際に、成果物を納品する在宅翻訳の場合には、書類審査の後に「トライアル」と呼ばれるテストを実施してさらに絞りをかけますが、オフィスでの仕事の場合には、書類審査の後に「面接」が要求されているのは、組織の中である程度やっていけるだけのコミュニケーション能力があることが求められているのだと思われます。

また、オフィスには弁理士や技術者がいるケースもありますので、その場合には直接関係者に質問できるというメリットを享受できる可能性もありそうです。

専業翻訳者vs副業翻訳者

翻訳会社によっては「専業」を絶対条件としているところもあります。そういう会社は、おそらく過去に「副業翻訳者」を採用して失敗した経験があるのでしょう。副業翻訳者は、専業翻訳者と比べて、やはり処理ワード数、責任感等に難ありと見られている場合があるのだと思われます。

募集要項で専業翻訳者を求めている理由が、過去の失敗のせいなら、きちんと仕事が出来ることを示せば問題ないと思いますが、処理ワード数が理由の場合には、翻訳に割ける時間が圧倒的に少ない副業者は応募が難しいかもしれません。

翻訳者が応募先を決めたらすべきこと

・募集要項の再チェック
・CV(履歴書)の作成
・CVに添付するサンプルの見直し
・得意分野の打ち出しとエビデンス(説明)
・トライアル受領時の確認事項の洗い出し
・トライアル送付前の確認事項の洗い出し
・メール定型文の作成

そして、

無事にトライアルに合格すれば、仕事を受注できますが、トライアルに合格できなかった場合には、その結果を検討し、新しい候補先へ応募するというルーティンを繰り返していくことになります。

レバレッジ特許翻訳講座(PDCA)

しかし、何度応募してもトライアルが送られてこない。トライアルに何度挑戦しても合格できない、合格できない理由が自分では全く分からないというのであれば、応募書類(CV)の添削、現在の実力分析、トライアルの分析のサポート、専門知識の積み上げ指導などをある程度時間をかけて(1-2年)行わないとプロになれる可能性は限りなくゼロでしょう。

自力で難しい場合には、プロの手を借りることも1つの手段です。どこから手を付けて良いのか分からないという方は、ぜひ無料の個別相談を受けることをオススメします( https://eigo-zaitaku.com/skypeform/ )自分に何が足りないのかを知ることが、まずはプロへの第一歩です。
 

翻訳の仕事を得るために必要なこと(まとめ)

まずは行動することです。これがなければ何も始まりません。そして、 失敗したら原因を考えて対策を講じ、また挑戦し、一歩ずつプロの翻訳者への階段を登っていきましょう。

レバレッジ特許翻訳講座(仕事の取り方のまとめ)

各ステップでの修正方法

一度も応募をしたことがない人

まず募集要項をみて、自分が仕事をしたい分野でどのような仕事があるのか、また、どのようなスキルが求められているのかをチェックして、自分のスキルと照らし合わせて、まずは合致する仕事に応募してみましょう。

応募してもトライアルが送られてこない人

履歴書を提出してもトライアルが送られてこない場合には、あなたという人物に興味と期待を抱かせるだけのCVを、翻訳会社に提示できていないか、あるいは書き方に問題がある可能性が高いです。

その場合には、まずは「CVの書き方」を見直しから行ってください。学校の用意したCVの雛形にそって穴埋めをするだけでは、同じようなCVが並ぶことになり、翻訳会社に一発で見抜かれてしまいますので書き方には十分気を付けましょう。

トライアルを受けたが何度も不合格になっている人

どこがダメだったのかきちんと敗因分析をし、それに対処していかない限り、不合格を繰り返し、最後には心が折れて翻訳者の道を諦めてしまうことも考えられます。

専門知識がないことが原因ならベースの知識の底上げするしかありませんし、ケアレスミスをしているならチェックリストを作成して同じミスを繰り返さないなどの対策が必要です。

トライアルに合格したが安定的に仕事が来ない人

トライアルには合格したけれど仕事が来ない人、単価の安い仕事しか来ない人、翻訳者で応募したのにチェッカーの仕事しか来ない人、翻訳の仕事は来るけれど年に数回繁忙期にしか仕事が来ない人は、登録時の「評価ランク」が「低い」ことがすべての原因です。

海外のレートの低い会社などにB判定で合格し、登録だけされて放置されている状態から抜け出して、高単価で安定的に仕事を受注するためには、自分の実力をあげて「一軍」「Aクラス」の翻訳者になるしか方法はありません。

そのためには一見遠回りに見えるかもしれませんが、基礎学力をあげる勉強を地道にしていくのが一番の近道であり唯一の道なのです。誰でも、簡単に、数か月で一気にスキルアップできるような魔法は翻訳にはないということをどうか肝に銘じておいて下さい。

最終的な目標を間違えるな

海外の低レートの翻訳会社に低いランクでトライアル合格したことを「実績」としているケースも見受けられるようになりました。

確かに受講生にとっては、トライアル合格は1つの目標であり、合格したことで1つ山を乗り越えたという達成感はあると思いますが、登録者のリストに載っただけでは、まだ翻訳者としてのスタートラインにも立っていないのが現実です。

トライアルに合格しないと仕事の依頼が来ないのは事実ですが、最終目標はトライアル合格ではなく、あくまで実ジョブが来て安定的に稼げるようになることが「目標」であり実績だということを忘れないようにして下さい。
 

優秀な翻訳者は常に不足している

また世間では、機械翻訳の導入によって、「翻訳の仕事がなくなる」「翻訳ではもう稼げない」と悲観的なことがささやかれているようですが、きちんとした仕事のできる翻訳者への需要は相変わらず高く「優秀な翻訳者」は常に不足しているというのが真実です。

英語が得意で、知的好奇心が強く、一生モノのスキルを求めている方にぜひお勧めしたいのが翻訳という仕事ですが、在宅で仕事ができるという点も、副業で始めたい方、小さいお子さんがいる方、転勤族のご家族の方、海外在住の方などにとって大変魅力的だと思います。

確かに翻訳者になるのは簡単ではありません。ですが「簡単に手に入らないから価値がある」そう考えられる人にぜひチャレンジして頂きたいですし、また、それだけの努力をする価値/魅力が、翻訳の世界にはあると思います。

最初のコメントをしよう

必須