世間では、スクールや講座を受講したり個別指導を受けたりしないと、
「絶対に」特許翻訳をマスターできないと思っている人が多いようですが、
そんなことはありません。
文系だろうが、学生だろうが、主婦だろうが、高卒だろうが関係ありません。
独学でプロになる道は存在します。
それは細くて長い道ですが、確実に存在します。
ここでは、少し時間はかかりますが、
完全独学で特許翻訳をマスターしたい人のために、
その「道しるべ」を提供したいと思います。
ただし、わたしの講座を受講した場合と比較して
独学コースを選択した場合、余分な時間がかかりますので、
それだけは覚悟してください。
わたしの講座を受講すれば最短で半年、通常1年、
少し時間がかかった場合でも2年程度でほぼ確実に
プロの特許翻訳者になることができています。
しかし、これから紹介する方法を採用し完全独学でやった場合、
その人の背景によっても違いますが、
プロとして活躍できるようになるまでに早くて3年程度、
通常は4~5年かかります。
長い場合は7~8年かかるかも知れません。
それは、疑問点をすぐに質問して解消できない、
誤った方向に進んでしまう可能性があるという点で
大変不利だからです。最悪、途中で独学がストップすると、
そのままドロップアウトする可能性もあります。
また、独学でプロになるコースを選択した場合、
プロになるまでの期間圧縮ができない点で、
生涯年収の観点から数千万の損害となります。
それでも構わない、それは覚悟の上で独学でやってみたい
という方は是非ここに書かれた内容を参考に実践してみてください。
また、ここに書かれたノウハウだけではまだ一歩を踏み出せない不安だ
という方は、「ビデオ動画30本無料プレゼント」にご応募ください。
独学で出来そうかどうかの1つの判断材料になるのではないかと思います。
目次
Yahoo!虫眼鏡を活用する
では、始めましょう。
まず、Yahoo! JAPANにアクセスしてください。
ページが表示されたら、ページ上部にある検索窓に
「ロータス効果」と打ち込んでください。
打ち込んだら、「検索」ボタンをクリックします。そうすると、
次のような虫眼鏡のアイコンの隣に語句が表示されます。
これらをマインドマップにまとめていきます。
なお、ここではマインドマップソフトとして、
Xmind Pro7を使用しています。
特許翻訳学習に非常に役立つソフトですので、是非入手してください。
入手先は、https://jp.xmind.net/storeです。
上記の虫眼鏡の結果をマインドマップを使ってまとめてみると
次のようになります。
本来ならば、虫眼鏡で表示された語句の組み合わせ
(例、ロータス効果 原理)を検索用語にして、
更に虫眼鏡で検索(深掘り=ドリルダウン)するのですが、
ロータス効果の場合、この先のより深い階層での虫眼鏡検索をしても
ヒットしませんので、ここで検索作業は終わりです。
Google検索を行う
次に、虫眼鏡で表示された語句の組み合わせ全てについて、
Google検索を実施します。
検索結果で表示されたトップ10~20程度のサイトの
メタディスクリプション(ダイジェスト文章)をチェックします。
マインドマップにまとめる
虫眼鏡で表示された語句の組み合わせの全てについて検索を繰り返し、
検索に使用した語句がどのような分野でどのような関連性を持っているか、
その都度マインドマップにまとめていきます。
下図はそのまとめた結果です。
なお、黄色の部分は、対訳収集ソフト E’Storage2016
( http://www.djsoft.co.jp/products/estorage.htmlより入手)
を使って抽出した情報を追加したものです。
対訳収集ソフトを使えば、簡単に入手できます。
下表は、上記対訳収集ソフトの検索結果一覧を示しています。
興味のあるテーマを自分の専門分野とする
問題はここからです。ロータス効果と言っても、
化学寄りの発明、電気寄りの発明、機械よりの発明、数学寄りの発明
と別れていますし、
化学分野の中でも食品化学関連のものもあれば、
機械分野にも、金型関連もあれば航空機関連もあります。
検索した中に、過去の自分のキャリアと関連するものがあれば
それを選択すればいいと思いますが、それがなければ
純粋に興味を持てそうなものかどうかで選択すればいいと思います。
知的好奇心を優先してください。
ここで、どの分野だと仕事が多そうだとか、どこが儲かりそうだとか、
余計なことを考えると失敗します。純粋に面白そうかで選んでください。
嫌々勉強してきたか、本当に好きで勉強を継続して積み重ねてきたかは
見る人が見ればすぐに見抜かれてしまいます。
まずは、好きか嫌いかで選んでください。
それがあなたの専門分野となります。
特許庁のデータベースで関連特許を読む
ここですぐに、英日の比較対象をして使えそうな英文の型や
専門用語の抽出をしないでください。
まずは、日本の特許庁の特許情報プラットフォーム|J-PlatPat
にアクセスしてください。
テキスト検索モードに入って、「検索項目=要約+請求の範囲」として、
「検索キーワード=ロータス効果」とすると、27件ヒットしました。
関連する日本の特許はできる数多く読むようにしてください。
ここではたった27件です。この程度であれば全件読破を目指してください。
当業者特有の表現や言い回し、専門家が使う独特な用語などは、
一定数以上の特許を読み込まないとあなたの頭に「ビルトイン」されません。
特に、独学の場合は、量でライバルに打ち勝つことを意識してください。
プロになって相当額の年収を掴むための競争をしているのですから、
ちょっと辛いからとか大変だとか言ってすぐにやめるのはダメです。
これはお稽古ごとではありません。これができないなら、
独学は無理です。
企業分析・競争力分析を行う
検索結果を見ながら、どのような業界のどこの会社が、どんな分野の
どんな特徴を持つ特許を出願しあるいは取得しているかを分析します。
必要なら「会社四季報」を参照に、マインドマップにまとめながら、
ライバル企業の開発動向も分析しつつ、
「ロータス効果」の「通」を目指します。
対訳を用いたデータベース構築へ
最後に、翻訳支援ソフト、機械翻訳ソフト、エクセル、秀丸などの
エディタを駆使しながら、オリジナルデータベースを構築します。
専門知識などについては、「知子の情報」 – TEGLETを活用して、
ストックしていきましょう。
最大のハードルは技術思想の把握
独学における最大のネックは、
この「技術思想の把握力」及び「操作能力」です。
これは一定期間の鍛錬を必要としますので、
できればわたしの講座を受講していただきたいのですが、
独学で身につける場合は、これまでに薦めた方法を繰り返しながら、
「考える」ことを意識してください。
短時間で当該特許の「キモ」が見抜けるようになれば、
この能力が身についた可能性があります。
知識ゼロの小学生に当該特許を説明できるかどうか試してみるのも手です。(http://chitekimirai.com/yamapat/index2/meisaisho/text/7.hatsumeihaaku-1.html)
いばらの道ではありますが、自ら選んだ道です。
是非最後まで頑張って夢を実現してください。
まとめ
どんな人にでも特許翻訳はマスターできます。
また、時間はかかりますが、独学でのマスターも不可能ではありません。
量に負けず、考えることを諦めず、ノウハウの蓄積を続けていけば、
一定期間後にきっとブレイクスルーが起きるでしょう。
<追伸>
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