特許翻訳の翼で飛び立つ(講座卒業生のご紹介)
これまで数多くの特許翻訳者を輩出した
「レバレッジ特許翻訳講座」ですが、
このたび卒業生がKindle出版されましたのでご紹介します。
ブラック企業から脱出し、20代という若さで特許翻訳
という武器を手に新たな世界に旅立った若者です。
これから特許翻訳をやろうという方から
人生再チャレンジしたいという方まで非常に役立つ
内容になっています。
最短でプロになれた勉強法についても公開されています。
是非、参考にしてください。
また、書籍紹介の後に、本講座卒業時の感想も合わせて
ご紹介させていただきました。
「半年」という最短で、同世代の何倍もの収入を手に入れた方の
1年間の戦いは多くの方の参考になると同時に、
自分もやればできるという勇気を与えてくれるはずです。
何かを成し遂げようとする時、甘い考えや中途半場な努力で
できるはずはありません。
彼が高レートの翻訳会社に合格して号泣した
と聞いてわたしももらい泣きしてしまいました。
夢の実現の裏にはドラマがあります。
何年も夢見ることしかして来なかった人は、
20代の彼から素直に学び直すべきです。
がんばってるフリ、努力してるフリなんか
この人生で何の意味があるというのでしょうか。
なお、講座受講感想、書籍情報及びカバー写真は
著者ご本人の承諾を得て転記させて頂きました。
詳細については下記Kindleをご参照ください。
~目次~
少し長い前書き【著作権について】
第一章:僕の人生Before & After
第二章:特許翻訳者になるまでの勉強
<王道の勉強法><日本語の特許明細書を手に入れる>
<英語の特許明細書を手に入れる>
<一ヶ月目><二ヶ月目><三ヶ月目>
<四ヶ月目><五ヶ月目><六ヶ月目>
第三章:特許翻訳に必要なツール
①パソコン ②パソコン周辺機器 ③照明 ④ ソフト
⑤辞書(一部)⑥その他
第四章:フリーランスのマインドセット
①全ての責任は自分にある ②納期は絶対死守 ③自分だけを頼れ
特許翻訳実践編:優良企業の見分け方
第五章:少しだけ未来の話を…… あとがき
まず何よりも先に、本講座運営関係者の皆様に、
お礼を申し上げなければなりません。
レバレッジ特許翻訳講座に出逢えて、本当に良かったです。
このような翻訳講座を開発して頂き、ありがとうございました。
この講座を受講して一年以内に、特許翻訳者としてデビューをし、
仕事を頂けるようになりました。
一年の振り返りも兼ねて、受講感想を書きましたので、
ご確認頂きたく存じます。
現在講座を受講中の方にも、これからの受講を考えておられる方にも、
読んでいただければと思います。
目次
本講座受講までの経緯
大学まで、公立の学校(文系)で育ちました。
小学校時代
全く勉強をしていなかった小学生高学年の時に親が見かねて、
「勉強癖をつけさせないと」と思って、
ラジオで放送される英語番組のテキストを渡されたことが、
英語との出会いのきっかけでした。
当時はアルファベットももちろん読めないので、
ただ流れてくる音声をひたすら繰り返すように勉強していたら
単語が読めるようになり、ある程度英語も聞き取れるように
なりました。
そんな勉強を続けるうちに、言語の世界は面白そうだ、
ということを考えるようになり、将来的には言語学を大学で
勉強したいな、と思うようになりました。
自分の場合、先にラジオ番組で英語との出会いがあったので、
中学校に進んでから日本人の先生に英語を教わり、
好きにもなれないまま時間が経っていく、ということに
ならなくてよかったと思っています。
中学時代
その後、中学生時代、担任に当たった国語の先生がひどすぎて、
その時に将来の選択肢として「教師」はなくなりました。
男の先生でしたが、(もともと不良の学校だったこともあり)
生徒によく怒鳴り、権威を振りかざして生徒を統率しているような
立ち振る舞いが好きになりませんでした。
中年小太りでよく怒鳴り説教をする人で、男女問わず
大ひんしゅくを買っていました。
この時に「教師という仕事をして、ここまで生徒に嫌われると、
たまったものじゃない。」と悟り、早々と教師の道は
あきらめました。
中学校は全体的に雰囲気が悪く、生徒の間で陰湿ないじめはあるし
先生に対しても陰口ばかりだし、中学校の三年間は
あまりいい思い出が残っていません。
そんな中で、中三の時に担当になった数学の先生は
授業中の話も好奇心をそそられるものでした。
当時は図書館に行って「数学の不思議」「数学パズル」
のような本も読んでいたのですが、トピックで面白いものがあれば
メモをして、学校で友達と話し合ったり、
その数学の先生に質問をしたりしていました。
この頃から、好きなモノにはのめり込むという体質に
なっていたのかもしれません。
高校時代
高校はいわゆる県内の進学校に進みました。が、この時はまだ、
将来の夢もそんなにありませんでした。
なんといっても、その学校を選んだのが、中学生の時に
「お前は○○高校目指しているんだろう」みたいなことを
他の友達が(テストの成績などから)勝手に言ってきていたので、
何となく自分でも「その学校に進学するのかな」くらいに
思っていました。今考えれば、ものすごく何も考えずに
選択をしていたことになります。
高校では塾や通信講座を一切受けずに、学校指定のテキストや
本屋さんで目にした良さげな参考書だけを使って、
勉強を進めました。
塾通いをしなかった理由は、家庭の事情もありますが、
「ただでさえ宿題があるのに、塾に行って更に課題が増えると
パンクしそう」「それらを利用する費用対効果が分からない
(独学でもできるんじゃないか?という疑問)」
というものもありました。
進学を考える時は、「言語学(比較言語学)を勉強してみたい」
という想いが強かったので、文系を選択して受験に挑みました。
といっても、理科科目が苦手だったわけではなく、
数学は好きでした(計算をした時の気持ち良さ、というのも
ありましたが、抽象的なことを筋道立てて考えていくのが
好きだったのだと思います)し、
一科目しか選択できない理科は、一般的な生物ではなく化学でした
(解剖、生殖といったテーマが大の苦手だったので、
化学しか履修を考えていませんでした。
結果的にここで化学を取っていたので、
この講座にフックがかかったのだと思います。
生物を履修していたら、「化学はなんとなく難しそう」
と思ってしまって、受講はしていなかったかもしれません。
塾に通っていなかったので、自分で勉強をして、分からない時は
学校で休み時間に先生を捕まえて質問する(特に数学は好きですが
苦手だったので、数学の質問が多かった)ことも何度もありました。
振り返ってみれば、この時に自分で勉強を進めて質問をする
ということが沁みついたので、この講座を抵抗なく
進めていくことができたのかもしれません。
大学時代
さて、そんなこんなで志望校に合格したのですが、
転機が大学入学後半年後に訪れます。
当時リーマンショックの影響がものすごく、
大企業がどんどんリストラをしていく姿を見て、
18歳のわたしは「なんかこれからはヤバい世の中になるな」と、
漠然と不安に思ったものでした。
というのも、私は世間的に見ると、そこそこの高校、大学に
進んでいるので、いわゆる「安定した企業に勤めてハッピー」
みたいな考えが、自分の周り(家庭、学校内)にあったからです。
自分も大学に入るまでは漠然と、「どこかの有名な企業に
就職するのかな」とは思っていたのですが、
リーマンショックを見ていると、どうやらそのコースだけを
考えていることは、再就職等のことを考えた時に
危ないんじゃないか、いざとなったら自分で何とか食っていける
能力を持っていないんじゃないか、と思うようになりました。
その時から漠然と、将来的には独立して仕事をしていきたい
(というよりも、世の中の環境の変化を考えると、
そうせざるを得ない)と思っていましたが、
卒業後すぐに何かをしたい、というわけではなく、
ビジネスのタネも持っていなかったので、
とりあえず就職をして、仕事をしながら別の道も模索しようと
決めました。
社会人時代(就職~退職まで)
就職先には、「自分で仕事をするようになるなら、
何を取り扱うにしても、営業スキルは必要だよな」と思い、
求人広告を取り扱う零細企業に就職しました。
当時は、日中仕事をしながら平日夜や週末に、
ネットビジネス(特にアフィリエイト)を勉強しよう、
とは思っていたのですが、
本を買って実践しようにも、自分が思い入れのない商品を
取り扱うことに情熱を見いだせなくなりました。
仕事に関しては、業務内容はそこまで難しくなく、
営業成績が悪いからと言って理不尽な仕打ちを受けることは
ありませんでしたが(新人だったから、というのもあったと
思います)
週単位で数字を追いかけないといけず、かつ零細企業なので
営業もして、広告も作って(広告と言っても、そんなに
手の込んだものをゼロから作るわけではなく、
専用ソフトを使ってテンプレに当てはめる作業が必要なだけ)
という業務フローを一人でこなさなければならず、
締め切り前の週半ばになると、残業が当たり前、という環境でした。
(ちなみに、業務形態が通常とは異なり、手当てが含まれての月給
となっており、時間ごとの残業代は実質的につかないことに
なっていました。)
仕事が始まった当初は楽しくやれていましたが、
田舎なこともあって頑固で面倒くさい取引先も多く、
営業先が勤務地から結構離れていることもあり、
精神的な疲労が知らないうちに蓄積していったのだと思います。
そして、仕事はまだ楽しかったのですが、
直属の上司(男性)がものすごく細かいことを重箱の隅を
つつくように突っ込んできたり、
業務に関してこちらの理解が上手くできていないと、
結構ダイレクトに罵声を浴びせてきたりするようなこともあり
(他の社員がいない状況で、電話越しに浴びたというのも
ありました)、
どちらかというと人間関係で疲弊してしまい、
一年目のお盆明けに会社に行けなくなってしまいました。
その時は既に、上司に対するトラウマができていたのもあって、
自分がちょっとミスをするだけでまた罵声を浴びるんだろうな、
と、精神的に復活できない状況になっていて
(動悸が激しくなったり、マイナスのことしか
考えられなくなったり)、結局、その後一度も会社に
行くこともなく、仕事を辞めてしまいました。
その時はうつ病というか燃え尽き症候群というか、
これからのことを何も考えられない状況になっていたので、
一度リフレッシュするために、大学時代にお世話になった
外国人の友人がいるところに移動して、そこで数か月心身を休めて、
今後のことは帰国してから考えよう、と決めました。
で、会社を辞めた後、2ヶ月ほど文字通り引き籠りの期間が
あった後に海外に渡り、翌年明けに帰国しました。
お金のこともあるので再就職のことも考えましたが、
前職でのトラウマが消えておらず、また似たようなことに
ならないかな…という不安しかありませんでした。
翻訳との出会い
ちょうどその頃、知り合いの小さな会社の経営者から、
産業翻訳の仕事を依頼されました。
その方とは大学の時に何かの機会に知り合ったのですが、
自分のことを話すと、「また仕事頼むわ」と言われて、
ずっと付き合いがあったのです。
やらしい話ですが、その仕事の額がそこそこで、
実際のところ「この額の仕事を年に何回受ければ、
とりあえずは生活していけるんじゃないか」という考えに至り、
一度自分で翻訳の仕事をやってみよう、と決めました。
当時、フリーランスとしての働き方として、
自分がイメージできたのは、
①ウェブ系のエンジニア、プログラマ
②デザイナー
③翻訳・通訳、の三つしかなく
①と②は基礎知識が全くないので、その時から、
例えばプログラミングをゼロから勉強しても仕事には
ならないだろうという考えもあり、
比較的取っ掛かり易い③の選択肢を選んだ
(というか、それしかなかった)のが現状でした。
それからはネットに転がっている無料教材
(翻訳会社や翻訳学校のHP上に掲載されている、無料で拾える教材)
を使って、とりあえず勉強をしながら、クラウドソーシングサイト
を使って仕事を取っていくようになりました。
いきなり会社のトライアルに受けても、実績がないとはねられる
と思ったのもあり、最初はクラウドソーシングサイトで
実績を作ってお金を稼ごう、という考えでした。
ただ、これが続いたのもせいぜい数ヶ月でした。
理由としては、翻訳の仕事は供給過多気味で、
どうしてもレートが安くなってしまうことと、
これらのサイトを介すると手数料が更に引かれるので、
手元に残る額が時間の割にとても少ない、というものがありました。
そして、分野を問わずに仕事を受けていて、生活費も考えると
仕事量を多くしないといけないこともあり、時間を費やしても
専門分野の確立もしづらいことも分かってきました。
最初はなんとか、毎月を食いつなぐために仕事を受けていましたが
今後歳を取っていく中で、このやり方は変えないといけないし、
別の世界に移って、翻訳会社とまともな取引をできるように
ならないといけない、と考えるようになりました。
その頃から、当面の間はできるところまで翻訳業でやっていこう、
という想いがありました。
しかし、将来の収入の安定も考えると、
どこかで再就職したほうがいいんじゃないか、とは
ずっと思っていました。
しかし前職のこともあるので、できれば今の環境を更に良くして
在宅で仕事を続けていきたい(何よりも体が資本であることを
痛感したので)という考えもあって、
将来どんな風に何を仕事にするかを、日々迷っていました。
レバレッジ特許翻訳講座との出会い
受講まで
そんな時にネットで見つけたのが、
このレバレッジ特許翻訳講座でした。
最初は確か、Twitterで特許翻訳のおサルさんに
フォローされたのがきっかけだったと思いますが、
その時に受講案内を読んで、
「自分が今後当面この道で生きていく唯一の助けになるのが、
この講座かも」とは思いました。
この講座にピンと来た理由は、
「教えている人が実際に稼いでいるから」ということ、
そしてブログや講座案内を読むと、「変化が激しい世の中で
変化しないコアとなる力を、時間をかけて手に入れる」
ということが書かれてあった、二つからでした。
昔から思っていたのですが、翻訳の世界に限らず、
現代では通用しない古いパラダイムを使い続けている人(組織)は、
時代の流れについていけないだろうと思っていました。
特に、先のリーマンショックの時に、今まであれだけ安泰
と言われていた会社があっけなく潰れたことに驚きました。
そして、高校や大学、親戚の間で言われている
「いい学校に進んでいい会社に就職すること」が、
今の時代にそぐわないのだろうな、とも思いました。
自分がこれまでに別の翻訳講座を受講しなかった理由も
ここにありまして、
「本当にこの人たちは現代に通用する内容を教えているのか?」
と、ずっと疑問に思っていたからです。
ここ20年ほどで様変わりしたITの世界を見ていると、
自分の同世代でも優秀なエンジニア、プログラマが
多くいるのですが(知り合いにもいます)、
翻訳の世界で同世代の優秀な(売れっ子の)人たちは
見たことありません(自分が単に知らないだけなのもありますし、
若い時分からこの世界に入っている人もそんなにいないから
かもしれません)し、
「本当にこの人たちについて行って大丈夫なのかな?」
とは、ずっと思っていました。(もし翻訳のことを学ぶのであれば、
変化の激しい現代に対する感覚が鋭くて、しっかりと実績を
残している同世代の人から学びたいな、とは思っていました。)
ただ、最初にこの講座の存在を知ったのは
2013年の年末だったのですが、その時は申し込みを見送りました。
というのも、
よく分からないサイトからメルマガを登録するだけですし、
誰が運営しているのかもわからないブログには、
読む人が読んだら心がえぐられるようなテイストで
文章が書かれてありますし、「変な詐欺じゃないか?」という、
心理的なブロックが強くかかったのです。
ただ、それだけが理由ではなく、
当時ほぼニート状態だった身としては、
講座受講料に加えてパソコン周辺の機器(当時はMacしか
使っていなかったので、Windowsを新たに買う、というのも
コストがかかる)等、百万円単位の支出を一回でする、
それに運営者もよく分からん講座に対して一括で払う
(当時はまだ、クレジットカード払いが導入されていませんでした)
ということは、到底できることではありませんでした。
ただ、その時からこの講座のことは頭の片隅に
引っかかるようになり、その後仕事の事情でWindowsの
中古パソコンを入手しましたし、
また特許翻訳ではありませんが産業翻訳でコンスタントな
取引ができるようになる(レートは7円前後でした)など
以前よりも使えるお金が増えました。
受講後
このような事情の変化もあり、当面の問題もとりあえず
解決されたこともあり、2014年の9月末に講座へ申し込みを
しました。
受講料が値上げされるとのことでしたので、
その値上げ前に講座の第5期ではなく第4期での申し込みでした。
ちなみに、自分が講座申込みをするようになった最終的な決め手は、
サンプルビデオをある程度の数見ることができたことと、
クレジットカード払いが導入されたことでした。
サンプルビデオは全て見ていないのですが、
明細書シリーズのどれかを見た時に、
一文ずつ立ち止まって、どんなことを考えているのか、
どんなことを調べているのか(当時は特許翻訳のことは
よく分かっていませんでしたので、おおよそのことしか
掴めていませんでしたが)ということが分かり、
自分が翻訳をした場合と比較できそうだ、というのが
直感的に分かりました。
クレジットカード払いの導入など、利用者からの声を汲み取って
適宜反映して頂けたことも良かったです。
この講座の良い点
トッププロの翻訳プロセスを最初から最後まで見ることができる
明細書を翻訳するビデオセミナーでは、
明細書の最初から最後までを、トッププロ(=管理人さん)が
翻訳される過程を見ることができます。
これまで様々な分野の明細書を扱ってこられていますが、
一文を訳す時にトッププロがどんなことを考えているのか、
どんなことを調べているのか、ということを、余すところなく
見ることができるのは、この講座の大きなメリットです。
野球で言うと、マー君のピッチングを間近で見ることができる、
というようなものです。
サッカーで言うと、本田圭佑についてもらってコーチングを
してもらうようなものです。
将棋で言うと羽生善治が将棋をする際に、
頭の中で考えていることを見ることができるようなものです。
この講座の受講料は決して安くはありませんが、
「トッププロと一対一で向き合うことができる」という点では、
気を失うほどの値段の高さでもないと思います。
管理人さんが何十年も苦労、試行錯誤を重ねた中でたどり着いた
思考法などを、短期間で知ることができると思えば、
むしろ安いと思います。
(それに、特許明細書との向き合い方だけではなく、周辺機器等、
一流の特許翻訳者になるために必要なことが一通り
カバーされています。
これらの情報も、管理人さんの試行錯誤の結果、
私たちが無駄に時間とお金をかけずに手に入れられると考えれば、
時間を失わない、という意味でも安いのではないでしょうか。)
管理人さんはこれまでに、特許翻訳で数千万円は稼がれているので、
この講座のビデオセミナーを見ながら、自分でもトレースをして
場数を踏んでいけば、必ずプロデビューできます。
各種サポートの手厚さ
クラウドでの回数無制限の質問権(無料)、
実ジョブですぐに使える用語集/翻訳メモリ(有料、割引あり)
など、プロになるまで、そしてプロデビューしてから
安定稼働に移るまでの期間のサポートがあるのは、心強かったです。
私の場合、翻訳メモリの購入は金銭的な問題で
まだできていませんが、実ジョブをこなすうちに、
メモリの必要性も十分分かったため、もう少し投資に回せる金額が
増えたら、優先的にメモリは購入しようと思います。
クラウドでの質問も、私にとっては必要なものでした。
もともと、深く考えすぎたり、思考をミスリードして
間違った方向に考えを進めてしまったりすることが多いため、
管理人さんに
「この考え方で合っているか」
「このような対応で問題ないか」
というような「見切り」の部分を何度も教わることになりました。
講座受講当初は頓珍漢な質問をしてしまうこともありましたが、
ある質問をした時に「そこまで調べたり考えたりしている人は
恐らく他にいないので、もっと自信を持ってください」
と言って頂いたことがあり、
結果的にはその一言で、トライアルの受験等を
前倒しすることができたと思っています。
他の受講生の方も、もっとクラウドは活用されたほうが
いいと思います。
私がした質問も、何度かビデオに撮っていただきましたし、
他の方の質問から作られたビデオも、参考になる部分も
多くありました。
質問をすると、
どんな風に説明をすればいいか、冗長な表現はないか、
言葉足らずではないか、というようなことも考えるようになるため、
結果的に仕事に関係する「メールライティング能力」もつく
と思います。
また、管理人さんからのアドバイスは
「○○は理解して下さい」「□□までは知る必要はありません」など
的確なので、「これくらいできればとりあえずは大丈夫なんだな」
という風に、自分の立ち位置も客観視できると思います。
クラウドの一本化(昔と比較した場合)
受講中に、講座資料のやりとりをするクラウドが変更になりました。
以前は文字化けばかりで資料タイトルの確認すらままならず、
またサーバがビデオ100号毎に別に設けられていたので
管理が大変でしたが、
現在のクラウドに移ってからは、質問、ビデオのダウンロード、
資料の確認等全て一本でできるようになって、便利になりました。
今のクラウドはとても使いやすくできていると思います。
多様なバックグランドを持つ受講生に対応している
受講生は年代も職業も居住地も、それぞれ異なっています。
ビデオは主に、英語ができて理系分野が苦手な方に対して
切り口を提供されていますが、英語が苦手な方に対する切り口も
提供されていますし、ビデオを通して、
自分に足りない部分・分野を補完できると思います。
他の受講生で中国語の特許翻訳者としてデビューされたケースが、
この講座の汎用性の高さを物語っているのではないでしょうか。
講座のビデオでは、英→日の翻訳のみを扱っていますが、
受講生の気づき次第で、自分の専門領域に応用できる内容が
沢山詰まっていると思います。
講座の一番の魅力
ビデオセミナーの量もそうですが、この講座の一番の魅力は、
「トッププロから教わり、プロになるための期間を短くすることが
できる」ことです。
今振り返ってみると、恐らく、この講座を受けなくとも、
プロにはなれたたと思います。
ただ、この講座で示されている、特許検索ソフトの使用や
特許庁HPの活用、明細書を読んでどこまで考えを深めて
繋げていくか、という手法は、独学では恐らく気づかないことなので
プロになって稼ぎ始めるまでに数年はかかっていたと思います。
なので、今講座を受講されている人も、これから受講される人も
「ビデオセミナー」と「クラウド」をフルに活用しないと、
とてももったいないと思います。
自分で明細書を読んで、対訳を取って、ということも
もちろん必要条件なのですが、
それをするだけなら、講座を受けなくても(やり方さえ分かれば)
進めることができるので、講座受講料の割には合わないのかな、
と思います。
講座内で印象に残っている言葉
「これくらいとっととやって下さいよ。
人生かかっているんだから。」
ビデオセミナーで何度も管理人さんがおっしゃっていた言葉です。
最初聞いた時は胃がキリキリしましたが、
不思議なもので、講座を進めていくとだんだんと
胃が痛むこともなくなりました。
今では、新しいトライアルを受ける時、
新しい分野の明細書に挑戦する時、
新しい取引先からの仕事が入った時などに、
この言葉を何度も反芻して気をひし締めつつ、
ギアをトップに入れることが自ずとできるようになりました。
「脳は差しか見ない」
これもビデオ内で何度も言われていました。
明細書を読んで分かるところと分からないところ、
他の訳文との比較、トッププロとの比較。
自分に何が足りないのかを常に考えておかないといけません。
ところで最近、この言葉の奥深さに気付くことができました。
というのも、管理人さんおすすめの「お金の源泉」
だったと思うのですが、和佐さんが「価値(お金)は
差にしか生まれない」と言っているからです。
これが本当だとしたら、この講座で「差」に気付くことができれば
その気づきを別の所にも転用させて、そこでも「差」を見出し、
結局は価値を生み出すことができるようになるのでは
ないでしょうか。
管理人さんがどこまで考えてこの言葉を使っておられるのかは
分かりませんが、特許翻訳で差を見る訓練をしておくと、
別のビジネスにも転用できるのかな、と最近思うようになりました。
講座を受講して変わったこと
お金に対する考え方が変わった。
今では普通に「1000万円稼ぐ」ことが目標になりました。
この講座を受けていなければ、こんな数字を自分のこと
として捉えることは絶対にありませんでした。
そもそも、翻訳業で1000万円を稼げるなんて
考えたことがありませんでしたし(これは、巷にあふれる本に
書かれていた年収のデータなどの影響を受けていたのだと
思います)自分が普段取り扱う金額が、ものすごく高くなりました。
まだ20代ということもあって、そんなに大きな額の買い物は
したことがありませんでした(今まで一番大きかった買い物は、
海外に行く十数万円の航空券でした)。
講座受講料は(特に20代の人にとっては)
決して安いものではありません。
しかし、その後特許翻訳者として稼ぐ中で、
この受講料以上の報酬で仕事を受けることにもなると思います
(私も受けました)。
そういう時に、最初にこれだけの額の「身銭を切る」経験を
しておくことは、自分が生きるステージを一段変えるための
スタートとなるのではないでしょうか。
その他いろいろな感想・反省等
分からない点があればすぐに質問するべき
どこかで「分からないことがある場合は、まずビデオを
全て見てから確認をして、それでも分からない場合に
質問をして下さい」と言われていた記憶があるのですが、
これはお勧めしません。
もちろん、ビデオセミナーリストを確認して、
自分の疑問点をピンポイントで扱っていそうなものがあれば、
それは視聴すべきです。
ですが、疑問点が、明細書ビデオシリーズのどこかで
出てくる場合もあり、これはタイトルを見るだけでは
たどりつけません。
私も、ふと疑問に思っていたことが、
明細書ビデオシリーズで扱われていたことがありました。
ですので、自分なりに考えて分からなければ、
クラウドも使い倒して勉強するべきです。
分かりづらいことを分かりやすく
この講座では、なかなかイメージしづらい話を、
身の回りのイメージしやすいものに置き換えてビデオで
解説することが多くありました。
例えば、化学で出てくる単結合と二重結合の回転の話については、
串にささった団子を例にして、
請求項で規定する内容については、あんぱんを例にして
(どこまでを○○屋のあんぱんとみなすことができるのか、
といった話)取り上げられていました。
今思うと、料理をしていると、固体や液体、ゼリー状のもの、
粉末といった、様々な形状の材料を使うことになりますし、
常温で保存したり温めたり凍らせたり、ということもするので、
こういう身の回りのことに置き換えて考えることができれば、
特許翻訳=なんとなく難しそう、というイメージは払しょく
できるのではないかと思います。
1年でプロの特許翻訳者になれるかどうかは、
受講開始後半年である程度決まる
私は受講開始直後、クラウドでその日の進捗を報告していました。
その時に頂いたアドバイスが、
「最初の半年で講座の内容の8割方を消化するように
スケジュールを組んでください。残りの半年は、
それに上乗せをしていく感じで」というものでした。
当時はビデオのほかにテキストもあったので、
テキストの消化も早めに終わらせて、先に進んでください、
という意図があったのだと思います。
私はそのアドバイスに従って、とりあえず半年間全力投入をして
講座を進めていこう、と思いました。
思い返せば、最初のほうでノートを数冊作って、
図面の切り貼りをして対応する部品名を全て書いて、
関連資料を整理していって、ということを地道にやっていたのが、
他の分野での勉強や図面の空間把握に役立っていると思います。
この時に、一日でどれくらいの量を翻訳できるのか、
明細書のキモはなんなのかを整理する(最初の頃は、
思想は全然わからなかったので、とりあえず内容を要約する)
ことも行っていました。
これらをしていたおかげで、
実ジョブを始めてから、新しい分野に挑戦するようになってからの
ノートづくり、明細書読みもスムーズにできるようになった
のだと思います。
講座開始の半年間で、ある程度正しいスキームを確立できれば、
後から楽になると思います。
こんな素質があれば、結果は早めに出るかもしれません
この講座では、ゼロからトッププロを目指すことを
目標としています。
実際、ゼロから一年以内にプロデビューされた方も
何人もおられるようです。
ただ、これはあくまで「ゼロ」からの話なので、
以下のような点がひっかかるのであれば、
講座を進める時の負担や抵抗が減るのではないでしょうか。
・何かに時間を忘れて没頭した経験がある
・受験等の成功体験がある
・文系だけど、高校で化学を履修していた
私の場合がそうでした。
化学を履修していなかったらこの講座は受けていなかったかも
しれません。
・年齢が比較的若い
20代、30代だと、まだ体に無理がききます。
仕事を始めるとあまりすべきことではありませんが、
勉強の段階では、睡眠時間を削ったりして長い時間勉強を
することはできるかもしれません。
他には、高校や大学で勉強したことを比較的忘れていない、
というのも理由です。
プロデビューしてからが本当の闘い
これは私が経験したことなのですが、
仕事が入るようになってからが、本当にしんどい時期だと思います。
仕事は必ずしも自分の得意分野で打診されるわけではありませんし、
締切もきつめになっています。
そんな環境の中、時間と闘いながら、自分の知っている知識を
とっかかりに、知らない世界を理解していく、そして
並行して講座を消化する、ということを続けるのは、
特に最初は思った以上に大変です。
私は仕事を受けた最初の方は、仕事に全ての時間を投入しました。
使える時間の全てを使って、自分が分からないところを調べたり、
関連分野の対訳を取って背景理解に努めたり、とにかく
「切られないように全力を尽くす」ことに集中しました。
この時は一発で訳を決めることもままならず、
見直しの時に何度もひっかかりがあって、ものすごく効率が悪く
心臓にも悪かったのですが、
この経験があったからこそ、限られた時間で事前にどこまで調べて、
一日でどれくらいの処理ができ、後処理にどれくらい手間がかかるのか
ということを、身をもって体験することができたと思っています。
この時に課題になった前後処理については、
できる範囲でスキームを構築したので、今はある程度余裕をもって
案件に取り掛かり、時間の合間に対訳取りや講座ビデオの視聴などを
できるようになってきました。
受講検討中の20代の方へ
20代だと、給料もそこまで高くなく、可処分所得も多くなく、
初期投資が他の環境の人よりも一段と難しいと思います
(もちろん個人差はあると思います)。
月々の生活費もかかるので、受講申し込みの際に
どれだけの額を使えるのかというのは各々考える必要が
あると思いますが、
毎月の給与が保証されているのであれば、毎月一定額を、
特許翻訳者になるための投資に回す、という考え方で
問題ないと思います。
その上で、なるべく早めに買っておいたほうがいい設備を
以下に挙げておきます。
・Windows 7 Prodessional 64bit搭載パソコン
ディスプレイは、15インチ以上であればノートでも
大丈夫だと思います。
・東プレのキーボードとローラーバーマウス
作業効率が全然違います。
・椅子
長時間の勉強・翻訳作業でも疲れないもの。
コンテッサ等がオススメ。
ホームセンターにもそれなりのものがあると思います。
・レーザープリンタと大量の紙
・A4のノート
大学などで使っていたB5サイズだと、A4で印刷したものを
切り貼りする時にノートに収まらない場合があるので、
余裕をもってA4サイズのノートの方がいいと思います。
・バインダー(一冊に大量に綴じることができるものがよい)
なお、20代でこの講座を受講した場合で、まとまった時間を
取れるのであれば、結果は比較的早く出ると思います。
一つは、受験勉強(をしていた場合ですが)のクセが
まだ残っているので、机に向かうという行為を抵抗なくできる
可能性が高いです。
そして、きちんと勉強をしたことがあれば、
受験の時に勉強した知識を掘り起こして理解を深めていけるので
ゼロから挑戦するよりは理解が早く進むと思います。
もう一つは、気力と体力があるので、
少々の無理は効くことが多いです。
翌日に疲れが残って集中が全くできなくなるほど
勉強にエネルギーを使ってしまうと、
日ごとの効率がばらばらになってしまうので逆効果だと思いますが、
睡眠時間を削ることも、ある程度ならできると思うので、
時間をまとまってとれて、管理人さんのアドバイスに従って
講座を進めていけば、バックグラウンドにもよりますが、
1年をまたずに、プロデビューはできると思います。
特許翻訳はスルメのようなもの
噛めば噛むほど、味が出てくるのが特許翻訳だ
と思うようになりました。
最初は、明細書に書かれている言葉が分からず都度調べたり、
クラウドで質問をしたり、ということをしていましたが、
明細書を読む数が増えていく中で、
少しずつ書かれている内容が分かるようになってきました。
特に、講座10か月目に突入した辺りからは、
どんな材料にどんな性質があって、その材料が使われているのは
どんな分野があって、その分野にはもともとどんな課題があって…
ということが、
明細書を読んだり、調べものをしたりする中で
だんだんと繋がっていく感覚を持てるようになりました。
自分は講座受講中に、比較的多くの分野の明細書に
手を出してしまった(リチウム電池から入って、
有機化合物の合成や製薬関連、高分子材料等)のですが、
同じ材料が、形を変えて別の分野で使われていることが分かったり
製薬でも化合物の合成は行われていたりと、
分野が違うと言っても繋がっている部分が多くあるんだな、
ということも分かってきました。
今まで漠然と苦手意識を持っていた物理の話も、
電気が流れる、とか鏡像異性体での偏光の話、
摩擦と潤滑剤の話等が特許明細書で出てくる中で、
興味を持ってある程度調べられるようになりました。
高分子の重合についても、ラジカルやイオンの原子のスピンの話
といった、高校で習わなかった少し細かい部分を
徐々に理解する中で、より正確に理解ができるようになりました。
分からない部分が分かるようになって、
明細書に書かれている内容から少しでも多くのことを
イメージして考えられるようになったのは楽しいですし、
ここに特許翻訳の(というよりは技術思想を理解する)
面白さがあるのかな、と思います。
(ご本人の承諾を得て掲載させて頂いています)
<追伸>
この他にも「翻訳者になるために」役立つ情報をお送りしています。
よろしければ、メルマガにご登録ください(筆者)