英語は平均以上にできる。いや、むしろ上位レベルの英語力がある。
だから、この英語力を使って自宅で仕事が出来ないか?
そう思う人は恐らくとても多いと思います。
特に、外に働きに出られない小さなお子さんをお持ちの方には
とても魅力的にみえることと思います。
しかし、英語を使って、つまり翻訳者として在宅で稼ぐ
というのは想像以上に難しいです。
というのもこんな理由があるからです。
目次
競合の多さ
「英語はそこそこできます」という人は意外と多かったりします。
いや、私は英検1級持っている、
TOEICで満点近い点数だから競合が多くても大丈夫!
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そうに思われるかもしれませんが、
翻訳者として仕事を得るために重要なのは、
「単なる英語力の高さ」ではなく、
「それ以外にどのような能力を有しているか」なのです。
英語+αの能力が必要
人脈
特に「出版翻訳」などで新人が仕事を取るには、
出版社の編集者などと「人脈」を築くことに尽きる・・・と言われるように
自分を売り込んでいかなければいけないので、それが苦手な人には
なかなか難しいかと思います。
営業力
いくら英語力が高いといっても、あなたの英語力を買ってくれる
お客さんがいなければビジネスは成り立ちませんので、
仕事を獲得するための「営業活動」が必要となります。
そのために、
1)営業窓口の立ち上げ
場合によっては、営業用のサイト(ホームページ、ブログ)を
作成する必要があるでしょうし、クラウドワークスやランサーズへの
登録も必要となってくると思います。
2)プレゼンスキル
一度、上記サイトを見ていただくとお分かり頂けると思いますが、
たとえ登録したとしても、1つの案件に対して受注を希望する人が
おそらく数倍、いえ、案件によっては数十倍いるはずです。
このように、受注合戦に勝利して仕事を獲得していかなければなりませんから
クライアントから自分を選んでもらうために「自分の得意分野」や
「過去の実績」などをどう魅力的に見せるのかというプレゼンスキルも
必要となります。
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3)自己分析力・市場分析力
自分のどこに強みがあるのかというような「自己分析力」や
どのような分野で翻訳の需要があるのかという「市場分析」を常に行い、
その分野の仕事が来たらすぐに対応できるように準備をしておかないと
コンスタントに仕事を取ることはできませんが、
これもなかなか容易なことではありません。
専門知識
さらに、実務翻訳・IT翻訳・産業翻訳・特許翻訳などの分野では、
原文の内容を理解できるだけの「理系の専門知識」が必要であり、
高い語学力だけでは太刀打ちできないという事情があります。
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調査能力
どの分野の翻訳であっても、そのすべてを理解できる翻訳者など
存在しません。仮に分からないことがあれば、必要な情報を探し出し、
裏取りをしっかりできるような検索のコツや能力が必要となります。
翻訳者として安定的に稼ぐために
お勧めの分野
「出版翻訳」では、特に「人脈」を作らなければなりませんし、
「専門知識を要しない分野」の翻訳を選ぶと、1つ仕事を終えるたびに
次の仕事の獲得に向けて再び「営業活動」が必要となるので、
安定稼働的な収入はなかなか望めません。
それに対して、
「特許翻訳」のように「専門知識」を必要とする翻訳では、
例えば、翻訳会社のトライアルに合格し、一定レベルの品質の訳文を
納品ができれば、ある程度安定的に仕事は受注することが可能になりますので
おススメです。
レベルアップの必要性
ただ、翻訳と言うと「在宅で、パソコン1台で・・・」
という手軽なイメージで参入される方もおられますが、
実際には、プロとしてある程度稼げるようになった後も、
さらに高単価の仕事を受注できるようにするためには
レべレアップが欠かせません。
そのためには、
専門知識を入手するための専門書や、資料整理のためのソフト、
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高性能のキーボードに加え、
長時間座っても疲れにくい椅子など、
投資するものも多かったりします。
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もちろん、これらを最初から全部揃える必要はありませんが
稼げない状態が長く続くと、
稼げない
→投資が出来ない
→単価が低いまま
→収入が増えない
→投資が出来ない
という「悪循環」に陥り、結果的に稼いでいて投資できるライバルに
ますます置いて行かれるということももなりかねません。
ですから、きちんと稼げるプロになろうと思ったら、
仕事を受注できる「ギリギリ」の実力ではなく、それを軽々と越えた
「トップレベル」の翻訳者にならなければいけません。
トップレベルになるには
そのために必要なことは、プロの特許翻訳者として必要とされる
「全方位の知識」を身につけることです。
具体的には、
- 原文を正しく理解できる理系の基礎知識
- ハイブリッド案件(化学と機械のミックス案件等)にも
対応できるだけの応用力 - 営業力(翻訳会社との付き合い方)
- プレゼンスキル(翻訳会社に出す履歴書の作成の仕方)
- 法律の知識(特許法は民法の特別法です)などです。
これらを「完全独学」で学ぶことも不可能ではありませんが
プロになるまでに要するお金を節約しても、
生涯で稼げるお金で見れば明らかにマイナスです。
独学だと「10年」かかるものを「1年」に圧縮すれば
1年間の投資は必要ですが、後の9年間はプロとしてしっかり稼いで
その程度のお金は楽に回収できるはずです。
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2年目で500万円、3年目で800万円、4年目で1000万円と
ステップアップでき、その後はその年収がキープ出来るなら
9年間で8300万円の収入が得られる計算になります。
そう考えれば、独学にこだわって時間を浪費するのはモッタイナイ
といえるのではないでしょうか?
そして、このようにして得た収入を、翻訳だけでなくさらなる次のステージや
さらなる自己成長に投資すれば、ライバルに圧倒的な差をつけることことが
できるはずです。
まとめ
英語を仕事にして在宅で稼ぐために、すなわち、
翻訳者として安定的に稼げるようになるためには、
英語+「αの能力」をしっかりと身につけて
トップレベルの翻訳者になることです。
そのために必要なのは、まずは「学び始めること」・・・
これに尽きるのではないでしょうか。
<追記>
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