中国語の特許翻訳者として活躍中(文系・女性・主婦)
【受講まで】
20代のころは中国語を使えれば良いという理由で就職し、
その企業がブラック企業(その頃はそれが普通だと思っていた)で
そこでは女は使いすてであると明言されていました。
1年目から海外出張や営業、買付など様々な仕事を経験させてもらいましたが、
3年目位から皆体調を崩したり、結婚したりと4年以上勤めた女性社員は
その当時いませんでした。私も3年目で転職し、会社の事務(中国語を使用)
として3年務めました。
その後、転勤で全国を転々しながら子育てをするなかで、
中国語をどうにか生かせないかと強く思うようになり、翻訳会社の通信講座も
受講しましたが、結局忙しさにかまけて課題を提出しませんでした。
また、その課題がどんな仕事に結びつくのかもはっきり描けないまま
講座の受講期限を迎えました。当時の課題は、まだ机の片隅に残っています。
その後も通訳案内士になろうか、中国語会話教室に通おうか、翻訳者を目指そうか
と夢子さんのようにさまよっていたところ、この講座に出会いました。
【受講理由】
私の場合は、他言語を専門としているため、その言語に特化した特許翻訳の講座が
ほとんどなかったので、翻訳会社併設の翻訳学校に問い合わせたところ
(自分で考える癖がなかった…)、
英語の教材を利用して和訳英訳の基礎から勉強しましょうと言われました。
(聞いていたら3年後くらいにはコースをすべて終了できますよと。)
今考えると、この講座に出会わなければ、私はまだ英語の勉強をしながら
ゴールの見えない闇をさまよっていたのではないかと恐ろしくなります。
この講座は、巷の翻訳講座と違い、まずは英語ありきみたいなところがなく、
トラドスの使い方や、翻訳者としての意識に関してのビデオが多数あったこと
何より稼ぐという点を強調されていることが決め手となりました。
【他言語の翻訳者に向いているか、向いていないか】
他言語の翻訳者の方でも、この講座は自分次第で十分に活用できます。
明細書のビデオに関しても、講座では英語の明細書を使用されていますが、
他言語の明細書があればそれを使えますし、対応したものがなくても
同じような内容の明細書で対訳をとりながら、検索の仕方や、
その分野の基礎知識を獲得できます。
どちらにしろ、仕事が始まると自分で臨機応変に対応しながら
進めなくてはいけないので、今思えば自分で考え対応する力がついて
よかったのではないかと思います。
ただ、あまりに細かい人、一文一文すべてクリアにならないと先に進めない人や
うやむやのままでは前に進めない人、また、
他の方も言われていますが、なんで教えてくれないの?という他人依存型の人や、
お友達や知り合いと一緒にワチャワチャ言いながら勉強することが
好きな人にはこの講座は難しいと思います。
【私の講座の進め方】
講座受講開始時、未就園の子供2人を家で見ており、他の方より講座の進歩状況は
格段に遅くなると思っていましたので、とにかく2年後に翻訳者として
稼ぎ出すことを決め、講座を進めました。
2014年7月~9月(開始~3カ月)
勉強時間 平均3~4時間/日
コンテンツの量を目の前に心が躍る。
ビデオセミナ-1~200を見ながら、周辺機器の購入。
Xシリーズを同時進行。
中国語で使用できないものは、他に同じようなものがないか検討。
とにかく試行錯誤の時期。
Yシリーズは中国語対応しないためとばしました。
ビデオの明細書シリーズに重点をおいてビデオを視聴。
中国語の明細書を検索し、対訳を取りながら日本語の理解に重点をおく。
2014年10月~2015年12月(4か月~半年)
引き続きビデオの明細書シリーズを中心に勉強。
最初は日本語の明細書のみを読み込み内容を理解しながら視聴、
その後は少しずつ訳文と照らし合わせ、必要な個所のみじっくりビデオを
見るような感じにしました。
明細書に抵抗がなくなり、どのように対訳をとれば後々の仕事に役立つか
分かってきた。
でも、講座の進み具合がとても遅かったので、その後半年の計画を再度練り直す。
2015年1月~3月(7か月~9か月)
少しだらけてきたため・・・・、モチベーションの向上と自分の今の実力を
推し量るためトライアル受験を決意。レートは低くても、
特許翻訳者の実績としてCVに書きたかった。
ビデオ視聴、明細書の対訳取りをしながらCV作成、トライアル受験先の情報収集。
実績が欲しかったため、急募!!の文字が躍る会社にトライアル先を絞る。
2015年4月~6月(10か月~12か月)
大手翻訳会社の中国語特許翻訳チェッカー・校正者募集があったので
トライアル1社目に決め、合格(4月)。中国語特許翻訳の敷居は
英語の方に比べるとかなり低いと思います。明細書の中日翻訳を中国人の方が
やっているのが現状です。
開始から1カ月で10件程度のチェック、校正の仕事をしましたが、
チェッカーの単価の低さに驚きつつ、分量も英語の量に比べると少ないので
このままではいけないとトライアルを続行。
ただ、最初にきちんと校正の研修を受けたことで基本的な特許翻訳のポイントや
自分自身の訳文を見直す際のポイントなどを学べた上に、
CVに具体的な特許翻訳に関わる経験を書くことができたことは
その後のトライアルにとても有用だったと思う。
【トライアルに関して】
私は講座を受講してから8か月~9か月目に初めてトライアルを受けましたが、
もう少し早めに受けられても良いのではと思います。
講座受講から半年を過ぎられたら、まずはCVを作成して、
トライアル先を検討された方が、緊張感が出て勉強にも身が入ると思います。
これも中国語の場合になるのですが、私の場合は
【4月】トライアル1社、合格。
【5月】トライアル2社、2社とも書類通過。1社合格。
【6月】トライアル4社、4社とも書類通過。3社合格
(1社は書類のみ、2社トライアル)となっています。
しかし、トライアルに合格すればすぐに稼げるわけではなく、
向こうからの求人に対しての応募で合格した会社からはすぐに仕事がきましたが、
それ以外の会社からは、仕事があれば…という感じで、まだまだ
安定した受注はありません。(自分のレベルの低さもあると思います)
また、トライアルの合格率に関しても、この数字は中国語の翻訳ですので、
仕事の数も翻訳者の数も英語に比べてまだまだ圧倒的に少なく、
レベルも低いのが現状です。英語の翻訳者の方にはこのデータは
参考にならないと思います。
また中国語の特許翻訳に関してのみ言えば、中日の翻訳は明細書の翻訳以外にも
中間処理や確認翻訳なども多く、中国の方が翻訳をしていますので、
日本人のレベルはまだまだ低いのではないかと思います。
【結局、特許翻訳者になれるのか】
全ては自分次第だと思います。上のレベルの特許翻訳者になれるための
コンテンツは十分にそろっていますので、それを自分自身がどう活用できるか
だと思います。
また、他の受講生の方はとにかく勢いがあってすごいと思い
焦ってしまいがちですが、各人取れる時間や性格も違いますので、
とにかく他の方と比べずにあきらめず続けることだと思います。
【その他】
私はブログをやってないので、10年手帳はとてもよかったです。
未来日記のような感覚で、3年後、2年後、1年後のあるべき姿をきめて、
月単位、週単位にやることを落とし込んで記入していました。
今は特許翻訳の仕事がとても楽しいので、現在中国の方が担当されている
中日特許翻訳のお仕事をごっそり頂けるくらいのレベルに
自分を引き上げて稼ぎたいと思います。
1年間本当にありがとうございました。
また、お世話になる時があるかと思いますがよろしくお願いいたします。
(2015年12月25日にいただいたお便り)
【追伸】
管理人様
ご無沙汰しております。
夏ごろ講座を卒業しました●●●と申します。
講座開始から1年半が経ち、おかげさまで11社中10社のトライアルに合格し、
5社から定期的に仕事を頂けるようになりました。
中国語なので、明細書全ての翻訳というより請求項のみや確認翻訳の案件が多く、
収入的にはまだまだですが、それでも早朝のみの稼働で4月には
月一万円だった収入から、半年で十数万円まで増えてきましたので、
2016年には更に稼げると思います。
2人の未就園児がいる状態で、講座を受講開始し、
他の方に比べると勉強や仕事に充てる時間は本当に少なかったですが、
少しずつ先が見える状態になってきました。
来年からは勉強や仕事にあてることのできる時間が増えますので、
法律や技術分野の理解をもっと深めていきたいと思います。
家族の状況もこの一年で少しずつ変わり、
主人の収入も手当のカットにより5万程減り、
子供の入園で支出が6万程増えました。
あのとき講座をはじめていなかったら・・・と思うと本当に恐ろしくなります。
収入面だけでなく、私自身の考え方にも大きな変化があり、
翻訳やフリーランスとしての営業、今後のビジネスに関してなど
やればやった分だけ返ってくる楽しさを30半ばで改めて感じています。
三年後にはネットビジネスの方にも着手する予定ですので、
またお世話になることもあると思いますがその際にはよろしくお願いいたします。
今年本当にお世話になりましたので、ご挨拶だけでもと思い・・・・・。
長文になり、お忙しい中お時間を取らせて大変申し訳ありませんでした。
来年も良い年になりますように。
⇒ 良かったですね。結果が出ただけでなく、今後の右肩上がりが予定されている
というのは精神的にもすごく楽ですし。次はネットビジネスもやりたいとのこと。
機会がございましたらまたご利用ください。お便りありがとうございました。
(追加メールより)
少し詳しく記載するとこんな感じです。
講座受講後半年からトライアルを開始し、最初は校正者として実績作りから
入りましたので収入は月1万円位しかありませんでした(3ヶ月くらい)。
その後、2ヵ月に一度くらい新規の会社のトライアルを受けました。
(現在まで合計11社)
最初に校正者として採用していただいた会社では毎月10件程度の校正を担当し、
半年後にチェッカーとして採用をしたいとの電話を受け、
その際に将来的には翻訳者としてやる意志はあるかという質問を頂きました。
それをきっかけに、やる気に火が付き講座終了時(トライアル開始から半年)
あたりからレートの高い翻訳会社のトライアルに挑戦し、
チェッカーとして採用していただきレートは2倍になりましたが、
翻訳者としてのレベルにはもう少し足りないという言葉を頂き、再び発奮。
半導体分野や医薬分野の書籍やビデオで勉強し、先月別会社ではありますが
比較的高いレートで特許翻訳者としての採用が決まりました。
翻訳者の仕事は待っていても仕事が来るものではないので、
仕事が少なく焦った時は、さらっと今まで担当した校正に問題はなかったか
聞いてみたり、
校正からチェッカーとしての採用が決まった時もなかなか仕事がこなかったので、
他社から長期案件の打診があるが、御社の仕事を最優先したい旨を伝え、
チェッカーとしての仕事量は毎月どのくらいあるか確認をしたりしました。
以前勤めていた会社も急に倒産したと連絡を受け、
主人の月収も右肩さがり、
子供の教育費は右肩上がり、
この1年半忙しかったですが、
本当に講座を受講して良かったと思っています。
管理人さんもお体を壊されないように頑張ってください。
(以上)
※ 個人の感想であり、すべての人の同様の成果を保証するものではありません。