翻訳者になれる人となれない人の差

翻訳者になれる人となれない人を分けるのは
決して「英語力」の差ではなく、

学ぶべき対象を学ぶか、学ばないかという差にすぎないのです。

ではいったい何を学ぶべきなのでしょうか?

 

翻訳者になるためにやるべきこと

 

翻訳に興味を持った人が「どうやったら翻訳者になれるのか」
について調べようと思ったら、まずどうするでしょうか?

 

おそらく「翻訳者になる」みたいなタイトルの付いた書籍や雑誌を読んだり、
翻訳スクールのパンフレットを取り寄せたり、さらにそうしたスクールが
開催しているガイダンスに 行ったりするかも知れません。

 

そして実際にスクールに通い、まずは初級クラスから受講して

「特許とは」とか「翻訳のやり方」みたいな講義を受けて
課題の文章を翻訳したり、その添削を受けたりするのではないでしょうか?

 

でも待ってください。

 

果たして「課題で出された内容」の文章を「1ページだけ」
翻訳して下さい・・・ そんな仕事の依頼がくることが
実際にあるのでしょうか?

 

もしそんな依頼など「ない」としたら、
勉強の仕方がそもそも間違っています。

 

勉強は、これから来る本番(実ジョブ)を想定した学習でなければ
全く意味がないのです。

 

例えば、イチローのようなバッターになりたいと思ったら
どうすればいいでしょうか?

 

野球雑誌や打撃理論の本を読みあさって、知識を頭にいれるだけでは
おそらくボールをバットに 当てることさえできないのではないでしょうか?

イチロー選手は、140km台の球を打つことを想定して、
毎日毎日、バッティングセンターに通って目を慣らし、
その球を打つ練習を続けたのではないでしょうか?

 

本番を想定した練習が何よりも大切なのです。

 

 

具体的な勉強方法

 

では、具体的にどうすればいいのでしょうか?

 

翻訳一般

 

まずは「対訳シリーズ本」を読んでみる。それも大量に読む。

 

大量に読むためには、好きな分野、興味を持てる分野がやりやすい
と思いますので、その対訳本を大量に読んでみてはどうでしょうか?

 

原文から訳文へ、訳文から原文へと双方向で読んでみる。

おかしいなと思った点は辞書で徹底的に調べてみる。

知識不足で読めないのであれば、いったん対訳本から離れて
知識獲得のために時間を割く。

 

こうした学習が有効なのではないでしょうか。

野球でいえば、素振りの練習にあたる鍛錬です。

 

特許翻訳

 

学ぶ対象

 

まずは公開されている「特許」を読んでみる。

 

英語が得意なら英文で、英語がさほど得意でなければ日本語で読む。

対訳のある特許を使ってこの双方向での読み込みを行う。

 

そして、内容が理解できない、日本語で読んでも理解できない箇所は
辞書やネットで徹底的に調べてみる。

 

どうですか?皆さんが、これまでずっとやってきた勉強方法と
何も変わりはないと思いませんか?同じやり方でいいのです。

 

なのに、どうして翻訳の勉強に関してだけは 「特殊なノウハウ」や
「テクニック」に走って 講座ビジネス・スクールビジネスの餌食に
されてしまうのでしょうか?

 

特許の訳文は、各国のDBにて「無料」で公開されていますが、
それをダウンロードして印刷しただけのものをテキストとして
配布している高額塾も実はあるのですが、 これだと「一部分」だけの
抜粋になってしまいますので、全体の流れがそもそもつかめません。

 

このように、高いお金を払わなくても勉強の素材は無料でいくらでも
入手できるのですから、テレビや雑誌で出てきた話題をキーワードとして、
特許DB内でぜひ検索してみましょう。 いろんな特許がヒットします。

 

こんなタイトルでこんな内容の特許を出しているんだ、
似たような特許があるなあ、この分野ってライバル企業が沢山あるんだなあ、
とか沢山の気づきが得られるはずです。

 

しかも、こうして自力で得た情報はその時点での最新情報でもあるのです。

 

 

特許公報の閲覧方法

 

日本の特許庁のDBはこちらにあります。

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/all/top/BTmTopPage

 

こちらの画面から、任意のキーワードを入れてみてください。

https://www7.j-platpat.inpit.go.jp/tkk/tokujitsu/tkkt/TKKT_GM201_Top.action

 

また、特許番号から特許原文献を入手する方法については、

こちらに詳しく記載されていますので参考にして下さい。

https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/1ipdl.php

https://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-400036.php

 

 

まとめ

 

勉強は、これから来る本番(実ジョブ)を想定した学習でなければ
意味がないと最初にお話ししましたが、みなさんがやる仕事は
「特許明細書」を訳すことです。

 

だとしたら、学ぶべきは、小手先の「ノウハウ」や「テクニック」
などではなく、

 

その背景知識をきちんと理解すること、さらに、その知識を用いて
適切に「特許明細書」を訳せるようになることではないでしょうか?

 

そうした勉強がきちんとできるかどうかで、
特許翻訳者になれる人となれない人が分かれるのであって
決して、英語力の差などではないのです。

 

 

<追伸>

 

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